「誰もがいきいきと働けるよう ヴォーリズ精神でサポートします」
管理者(看護師) 向(むこう)美保
2023年4月にオープンした「就労移行支援事業所」です。障がい福祉サービス事業所としてはまだ駆け出しのひよっこですが、「ヴォーリズ・メモリアル・ヴィレッジ構想」の第一弾として「地域融合循環型まち創り」を目指して、障がいがあっても社会で共生し合うことができる自立支援を目的にしています。
私は、今まで訪問看護事業・看護小規模多機能型居宅介護事業を運営してきましたが、「就労移行支援」という全く未知の世界への展開に戸惑うことも多く、障がいサービスは医療・介護の分野より制度的にも遅れていることを痛切に感じているところです。
利用される方は、定員20名にはまだ至りませんが、開所当初より少しずつ増えてきており、大変嬉しく感じております。しかし、それ以上に改めて利用者さんの人生においての重大な役割を背負っていることを痛感しています。
当事業所には、『癒し』の生き物(メダカ、金魚、ざりがに、ウーパールーパー)の仲間がいます。緊張しながら通所された利用者さんも、ちょっと一息この仲間たちの空間にいることで、「ほんわか」な気持ちになられる方もいるようです。小さい生き物たちが私たち職員にはない力を利用者さんに与えてくれることは、本当に驚きです(もちろんお世話もしてもらいますが)。
「就労移行支援」と一言では言い切れないほどに、様々なプログラムを通してアセスメントをさせていただく中で、その方の今までの生活や背景などからその方の目には見えない心の動きや対人との関係性、そして作業能力などを短い期間で見極める力が必要であり、その力をこれからも向上させていかないといけないと感じています。
見学は、事前連絡があればいつでも可能です。一人でも多くの方に、社会への自立を目指して自分の能力を試しに訓練に来ていただきたいと思います。
何卒よろしくお願いいたします。